娘が4歳の頃のお話。
うちの子はオムツでしか、うんちが出せない。
周りの子はトイレでうんちが出来るのに、なんでなの?
頭では「その子のペースがある」と分かっているつもりでも、他の子とどうしても比べてしまい、落ち込む日々。
そんなふうに感じている親御さん、きっと少なくないと思います。
私自身がまさにそうでした。
おしっこはスムーズにトイレで行うことが出来たんです。
だけど、うんちだけは何をしても上手くいかず、失敗ばかり。
「うちの子はこのままオムツを卒業できないんじゃ…」と、真剣に悩んでいました。
娘が4歳11か月ある日、トイレでうんちが出来たのです。
その方法は
スモールステップ
この記事では、私たち親子が実践した、トイトレ完了までの6つのステップを綴ります。
誰か一人でも「これなら出来るかも」と思えるきっかけになれば、嬉しいです。
なぜうちの子だけできないの?——トイトレに悩み続けた日々
おしっこは3歳頃にはトイレで出来た娘。
「この調子だと、うんちもスムーズに出来るかも!」と、
3歳半になってから意気揚々とトイトレをスタートしました。
娘はうんちがしたくなると、自分でパンツからオムツに履き替えます。
そして部屋の隅で立ってうんちを出すのか一連のルーティン。
うんちをするタイミングが分かりやすいので、最初は「トイレに行ってみようか」と声をかけますが拒否。
そうです。イヤイヤ期も重なっているんです。
おまるもダメ。便器に座らせてみるもダメ。ごほうびシールもダメ。
全然進展しないトイトレ。
4歳になったある日、うんちのタイミングで便器に座らせて
「うんちが出るまで、何分でも待ってみよう」と思いました。
最初は「出るかなー?」「お腹に力入れてごらん」と楽しく会話しながら待っていました。
しかし何分待っても、うんちが出る気配はありません。
誘導してもふざけたり、話を無視し始める娘。
そんな娘に段々イライラしてきて「こんなんじゃ、お姉さんになれないよ!」と
強い口調で言ってしまいました。
その瞬間、娘が「出来なくて、ごめんなさい」と泣き出してしまったのです。
挙句の果てに「トイレでうんちするのが怖い」と言うように。
娘なりに頑張ろうとしているのに、なんてことを言ってしまったのだろうととても後悔しました。
成功のきっかけは、”スモールステップ”
このまま無理やり続けていても、お互いの心がすり減るだけ。
そう思った私は、一度トイトレをやり方を見直すことにしました。
その方法は、ずばり
『スモールステップ』
スモールステップとは、大きな目標を達成するために、行動を小さく分けて一歩ずつ進めていく方法です。
私が娘と行ったスモールステップは
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トイレの中で立ってうんちをしてみよう。
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オムツを着用したまま、10秒便器に座る。その後、立ってうんちをしても良い。
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便器に座る秒数を徐々に増やす。
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オムツを着用したまま、座ってうんちをする。
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オムツの片側を破って、おしりを出してうんちをしてみよう。(うんちは便器の中へ落ちます)
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オムツをせずに、うんちをしてみよう
上記の方法を一歩ずつ進めていきました。
1つ達成するたびに「すごいねー」「さすがだね」と褒めていくことで
自己肯定感も上がり、やる気に繋がっているようでした。
4歳でトイトレ成功!そのとき何が起こったのか?
そして、4歳と11か月のある日——朝ごはんを食べ終えた娘が、突然言いました。
「ママー、トイレで座ってうんちしてくるー。」
一瞬、聞き間違いかと思いました。
しばらくすると
「ママー、うんち出たー!」と、トイレから聞こえてくる娘の声。
本当に座ってうんちを出していたのです。
その時見せた娘の照れながらも誇らしげな顔が忘れられません。
あまりに急な変化に驚きましたが、振り返ると「本人の中で準備が整った」のだと分かります。
それまでの失敗や親のサポート、トイレに対する恐怖心の払拭が、少しずつ積み重なっていたのでしょう。
その後はオムツを着用することもなく、トイトレが完了するのでした。
振り返ってわかった、トイトレ成功のカギ5つ
あのトイトレの日々を振り返って、今だからこそ言える「気づき」をまとめてみました。
① 親が焦らない(つもりじゃダメ、本当に)
焦る気持ちは、知らず知らずのうちに言葉や態度に出てしまいます。
子どもはそれを敏感に感じ取り、「トイレ=プレッシャー」と思ってしまう。
まずは親が深呼吸すること。心の余裕が、子どもを変える第一歩でした。
② 他の子と比べない(成長のタイミングはそれぞれ)
SNSや保育園の話題で「もうできた」「〇〇ちゃんは夜もパンツ」と聞くたびに落ち込んでいました。
でも、成長には“その子のペース”がある。
遅いことは悪いことではないと、何度も自分に言い聞かせました。
③ 子どもの“やりたい気持ち”を待つ
外側からのアプローチだけでは、なかなか進まないトイトレ。
「自分でやりたい」と思える日が、子どもにはちゃんとやってきます。
その日まで、信じて待つ。
それが一番の近道でした。
④ 出来ないことを怒らない、笑い飛ばす
「また失敗か」と思うのは自然なこと。
でもそれを責める言葉に変えてしまうと、子どもはチャレンジする意欲をなくします。
私はオムツ交換するとき「何歳まで、○○のおしり拭けるかな~」と、
半分ギャグのように言うようにしていました。
すると娘から「もうすぐトイレで出来るよ~」と笑いながら返ってきました。
⑤ 成功を大げさに褒めすぎない
成功した時に過剰に褒めると、次に失敗した時にプレッシャーになってしまう。
「すごいね」よりも、「ここまでできたことが嬉しいよ」と、結果よりプロセスを肯定する声かけが効果的でした。
悩んでいるあなたへ——「うちの子、きっと大丈夫」
トイトレって、「子どもの成長のため」と思って始めるけれど、実は親自身が試される期間でもあると思います。
自分の理想通りにいかない現実。
周囲との比較。
焦りと苛立ち。
そのすべてを経験したからこそ、私は今、胸を張って言えます。
大丈夫です。
必ず、その子なりのペースで成長していきます。
一時の失敗や停滞が、親子の関係に影を落とさないように。
「子どもが笑っているかどうか」を、大切な判断基準にしてみてください。
最後にひとこと
焦らなくていい。比べなくていい。
子どもを信じて、親が笑顔でいること——それが一番のトイトレ成功法かもしれません。
今日もオムツだったとしても、それは明日のパンツへの一歩。
あなたの子にも、きっとその日は来ます。
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